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建築条件付き土地とは?
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土地の購入を検討している方なら「建築条件付き土地」として売られている土地の広告を
目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
「立地も気に入ったので購入に踏み切りたいけどなんとなく不安に感じる」
という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、土地の購入を検討している方の為に
建築条件付き土地がなんなのか、そのメリットとデメリット、注意点も併せて解説していきます。
■建築条件付き土地の「条件」
建築条件付き土地とは、その土地を購入した後、売主が指定した建築会社や
工務店で家を建てるという条件の付いた土地のことを指します。
そもそも売主側からの視点で言えば、土地だけでなく建物もセットで販売することで
利益を上げることができるというメリットがあります。
さらに買い手側からすると希望の立地の土地を見つけ、更に
「プランもある程度変更が可能です」と言われれば魅力に感じる方も多いかもしれません。
■建築条件付き土地を購入した場合の流れ
では、建築条件付き土地を購入した場合、どのような流れで家の完成まで進んでいくのでしょうか?
1.土地購入の手続きをする
2.手付金を払う
3.ローンを組む
4.建物プランを打ち合わせ
5.建築工事請負契約をする
6.手付金を払う
7.着工~完成
8.引き渡し後、残りの代金を払う
このような流れになります。
この流れでお気付きの方もいるかもしれませんが、2つの契約をする必要があります。
まずは土地の契約、そして建物の工事の請負契約です。
通常の流れとは異なるため、建築条件付き土地の購入を考えている方は
この流れを頭の片隅に入れておいてください。
今どの段階にいるのかを把握することができます。
■建築条件付き土地のメリット
続いては、建築条件付き土地を購入した場合のメリットを解説していきます。
◎建築会社選びで迷わない
1つ目のメリットとしては、すでに建築会社が決まっているため
建築会社選びで迷うことがないという点です。
家を建てるのは多くの方が初めてであり、素人であることが多いでしょう。
しかも、自分たちで勉強や調査をしながら決めていくことが非常に多いため
建築会社が決まっているだけでも負担は減るものです。
特にこのメーカーがいい!というこだわりのない人なら
建築会社選びに使う時間と労力を削減できるのは大きなメリットと言えます。
ただし、「この建築会社がいい」「こんなこだわりを取り入れたい」という方は
事前に自分の条件を叶えることが可能かをよく調査してから購入を決意する必要があります。
◎理想の土地を見つけやすい
家を建てる土地を探すのはとても労力がかかります。
特に不動産会社が土地を手に入れた場合、更地で転売するよりも
建物とセットで販売した方が利益が上がるため、建築条件付き土地のほうが見つけやすいのです。
土地を探しながらなかなか理想の土地が見つからない場合には
「建築条件付き土地」を候補に入れるだけで選択肢が増えるでしょう。
■建売より希望を取り入れられる
建売住宅の場合、すでに家が完成しているので間取りを後から変更したり
こだわりや希望を取り入れることはできません。
一方、建築条件付き土地なら条件はついているものの、
その選択肢の中の可能な範囲なら自分の希望を取り入れることができます。
ただし内容によっては制約が多く、ほとんど希望を取り入れることができなかったという声が多いのが現実です。
ここは運任せにするのではなく、指定の建築会社がどういった仕様なら叶えられるのかを調査してから
きちんと購入を決断するのが懸命と言えるでしょう。
◎基礎工事等のチェックができる
既に完成している家の場合、基礎や壁の中を見てから物件を購入することは出来ません。
そのため、家の耐震性にも関わる大切な基礎が手抜き工事かどうかを判断するのは難しくなります。
ですが、建築条件付き土地の場合には、通常の注文住宅と同じように
施工中の工事現場を見学することが可能です。
そのため、気になる点をしっかり自分の目で確認できるという安心感もあります。
■建築条件付き土地のデメリット
では、建築条件付き土地のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
大切なマイホームの建築なのでデメリットをしっかりと理解することの方が大切かもしれません。
◎希望の建築会社で施工してもらえない
当たり前なことではありますが、そもそも「指定した建築会社で施工する」ことを条件に
土地を購入しているのですから、自分の好きな建築会社で施工は出来ません。
売り手側が、経験豊富で上質な家を作る建築会社だったらとてもラッキーと言えるでしょう。
ですが、もしも仕様やプランの選択肢が少ない、自分の希望に合う家を建てられない建築会社だった場合
後から後悔する可能性が高いと言えます。
まずは家のこだわりや、ここだけは譲れないという点をしっかりと話し合い
それらを叶えられる建築会社かどうかを調べてから判断しても遅くはないのかもしれません。
◎プランや間取りの選択肢が少ない場合がある
上記のデメリットで解説した通り、建築会社によってプランや間取りに
制約が多い場合も多々あるようです。
こういったクレームが建条件付き土地を購入した方からよく聞くので
特に事前に確認をしておきたいポイントと言えます。
◎検討できる時間が短い
建築条件付き土地の中には「一定期間内に」という条件があります。
多くの場合は土地を購入してから3ヶ月の間で家の間取りや仕様を決定する必要があるのです。
自分の理想通りの間取りや仕様であればなんの問題もありませんが
希望を伝えても「この制約内でしか叶えられない」と言われてしまったら
そこからまた検討し、提案を受けて決断となると3ヶ月では短く感じる方も多いでしょう。
忙しい日常の合間を縫って家族や設計者との話し合い、図面の確認とやることは山積みです。
じっくりとこだわりの家を建てたいという方にはあまり向かないかもしれません。
■建築条件付き土地の押さえておくべきポイント
では、デメリットを踏まえた上で、ここだけは押さえておくべきポイントを確認していきましょう。
この点を押さえておけば、大きな後悔は避けられるかもしれません。
◎検討している仕様を含めた見積もりを出してもらう
建築条件付き土地の見積もりを出してもらう場合、検討している仕様もすべて盛り込んだ見積もりを出してもらうようにしましょう。
最初の見積もりである程度の総額を見越しておかないと、後から色々足していったら
予算を大幅にオーバーしてしまったなんてことも考えられるからです。
その見積もりは何が含まれた金額なのかをきちんと確認して安さだけに惑わされないようにしましょう。
◎プランの自由度を営業担当者に確認する
まずは家族でしっかりと家に対するこだわりを話し合った上で
それが叶えられるのかをきちんと確認しましょう。
中には、建売住宅とほとんど変わらないほど制約が多いところもあるからです。
どのくらい制約があるのか、どのくらいの自由度なのかを事前に確認することで
全く意見が通らなかったといった後悔をある程度防ぐことができるでしょう。
◎契約を急かされても慌てない
建築条件付き土地を販売している会社の中には、土地の売買契約の段階から
工事請負契約を急かす会社もあるようです。
冒頭で、建築条件付き土地購入後の流れを解説しましたが、その中で2回契約が出てきました。
まず、土地の売買契約を結んだ後に工事請負契約をするのですが
条件が整わなかった場合、土地の売買契約が白紙に戻り、手付金が戻ってきます。
例えば以下のような場合です。
●間取りが気に入らなかった
●仕様が気に入らなかった
●一定期間を過ぎてしまった
●金額の折り合いがつかなかった
このような事態は、土地の売り手側としてはなんとしても避けたいのです。
そのため、中には工事請負契約を急かしてくる業者も存在します。
もちろん事実な場合もありますので一概には言い切れませんが
「早くしないとこの土地は売れてしまう」「既に他の方から問い合わせがある」
このようなセリフを聞いたからといって必要以上に焦る必要はありません。
大切なマイホームです、悔しい思いをするのはあなたに他なりません。
また、この3ヶ月より短い期間を提示してきた場合は独占禁止法という法律の
「抱き合わせ販売の禁止」という項目に抵触する恐れがあります。
そういった強引な業者であった場合には、売り手目線でしか考えていない業者である可能性が高いので
十分に注意しましょう。
■条件付き土地は向き不向きがある
建築条件付き土地について解説してきましたが、結論から言えば
人によって向き不向きがあるということです。
家に対するこだわりや一定の便利さや機能、間取りを取り入れたい方にとっては
建築条件付き土地はあまり向いていないかもしれません。
逆に、土地の立地が条件にピッタリで家に対してあまりこだわりがない人には向いているといえます。
一生に一度のマイホーム購入ですから後悔しない家づくりを進めてくださいね♪