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和室から洋室?それとも和モダン?リフォームの費用と手順

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温泉宿へ行って、お風呂上がりに畳に横になると、「あぁくつろぐ、日本人でよかった!」と実感したことはありませんか?しかし、それは浴衣姿でリラックスしつつ、布団の上げ下げや食事のお膳運びなどを仲居さんが全てやってくれるから。自宅であればそのようなわけにはいきませんよね。

実際は椅子の生活に慣れ、寛ぐ場合もソファーやベッドに腰掛けることが多くなっています。現代人の生活は「生活の重心が高く」なっているのです。そうなってくると、畳や砂壁といった洋式の生活に合わない和室特有のビジュアルの問題だけではなく、重心を無理に低くすることによる足腰へのダメージといったデメリットも生まれてきます。

そこで今回の記事では和室を洋室にリフォームすることを想定し、マンション物件特有の注意点・賃貸物件でもできるリフォームの範囲・リフォームのパターン別の手順と費用・DIYでどこまでできるのか・流行りの「和モダン」へのリフォームなどについて解説、紹介していきます。現在、自宅の和室リフォームを考えている人、これから部屋探しを始めようとしている人などは是非、参考にしてみてください。

 

一戸建てにはない、マンション特有の注意点

和室から洋室へのリフォームというと、誰もが初めに考えるのが「畳→フローリング」というもの。ところ一戸建てなら何も問題がないこの初級リフォームも、物件がマンションとなると難しい問題が出てくるのです。

 

◎畳はフローリング材よりも防音・遮音性に優れた床材

畳の敷き詰められた寺院などに入ると、しーんとした深い静けさを感じると思います。あれは畳が本来持つ防音性・遮音性によるものなのです。畳は畳床をベースに、い草の畳表を貼り合わせて作られています。この畳床は厚さ約40㎝の稲わらを5㎝程までに圧縮したものです。また、畳表のい草も1本1本が空気を含んでいます。この二つの特徴が組み合わさることによって、優れた断熱性、防音性、遮音性が生み出されます。そのため、畳を使った和室の場合、下の階に音が漏れにくくなっているのです。

 

◎マンションには階下住民に配慮した「防音規定」「防音基準」がある

マンションで和室をリフォームする際の注意点として「防音基準」があります。多くのマンションでは近隣の部屋、特に階下の部屋への生活音の配慮として、マンションの管理規約で防音に関するルール「防音規定」を定めています。防音基準はこの防音規定で定められた基準を指します。そしてマンションで床をリフォームする場合、この防音基準を満たさなければならないのです。

 

◎無垢のフローリング材は防音性能が認められていない

床のリフォームに使用される床材には一般的な合板タイプのものと、無垢の天然素材のものがあります。このうち合板タイプのものに関しては、各メーカーが基準を満たすものを出しており、そのまま単独で使用しても問題ありません。

一方、天然素材である無垢のフローリング材には防音性能が認められておりません。そのため、フローリングの下に使用する下地材で基準の防音性能をクリアする必要が出てきます。マンションで防音効果のない無垢のフローリング材を使用する場合は、畳を剥がした後に防音対策用の下地を貼ります。このため、防音効果のある合板タイプの床材を使った場合や、そもそも防音基準のない一戸建てに比べ、工期が長くなり、費用も約2倍になってしまう場合があります。天然素材ならではのぬくもりのある肌触りが魅力の無垢のフローリング材ですが、マンションのリフォームで使用する場合には注意が必要なのです。

 

賃貸でもここまでやる!

賃貸物件に住む人にとって、リフォームを思いとどまらせてしまうのは「原状回復義務」の存在。壁に穴をあけたり、天井の色を変えたりなど「元に戻せない状態」にするリフォームをすることはできません。しかし、そんな賃貸物件でも畳を外し、足場板を組んでフローリングにしたり、木目のクッションフロアを敷き詰めたりするなど工夫を凝らせば、元々和室だったとは信じられないような素敵なリフォームも可能です。

 

◎センスの良いリフォームなら大家さんが買い取ってくれることも

最近ではリフォームに理解のある大家さんも増え、センスの良いリフォームをすることを条件に、大幅なリフォームに同意してくれる物件も出てきています。大家さんとの合意の上、自分で費用をかけ、フローリング貼りなどのリフォームを行った場合、引越しの際に大家さんにそのリフォーム分を買い取ってもらうことも出来たりします。これを「造作買取請求権」といいます。センスの良いリフォームは大家さんとしても物件の価値が上がるものだから歓迎して買い取りますよということ。こうなればリフォームの幅も広がりますし、費用もかけられるようになりますね。

 

リフォームパターン別費用と手順

では、実際に和室を洋室にリフォームをする際の費用と手順を紹介します。

ここでは一戸建て、または防音効果のある合板素材を使用し、別途の防音対策の下地貼りのないマンションでのリフォームを想定します。

 

◎床だけを畳からフローリングへ

一番シンプルで考えやすい「畳→フローリング」のリフォームです。費用:9~20万円程度 工程・手順:工程的には畳と畳寄せを取り除いた後にフローリング材を貼っていきます。ただこの時、畳の厚さが40~50ミリあるのに対し、フローリング材の厚さは12ミリ程度のため、他の部屋と高さが揃わなくなってしまうという問題があります。そのため、畳を撤去した後に、他の部屋の床面の高さを調節する下地木工事を行った上で、フローリング材を貼っていきます。

 

◎床+壁・天井

畳からフローリングの変更と併せて、壁や天井なども含め、室内全体を洋室にしたい場合です。費用:28~37万円、工程・手順:壁は真壁から大壁へ。天井は面にべニア板を貼った後、クロスを貼って仕上げ。和建築の壁は基本的に真壁が採用されています。真壁とは、柱や梁などの建物の軸組が表面に出ている壁のことです。一方、洋室の場合は柱などがパネルなどで覆い隠された大壁が採用されることが一般的です。そのため、和室から洋室へのリフォームの際は、この「真壁→大壁」の変更が必要となってきます。ただ、マンションの和室は初めから大壁であることが多いため、真壁から変更する費用が少なくて済むことが多くなっています。

 

◎押入を夢のウォークインクローゼットに

押し入れを使い勝手の良いクローゼットに変更するプランです。押し入れが二間あればウォークインクローゼットにすることも可能です。費用:20~30万円、工程・手順:まず襖を取り外し、クローゼットとなる内部の仕切りやハンガーなどを掛けるパイプといった収納ユニットを取り付けます。取り外した襖の部分はロールカーテンなどで済ますことも可能ですが、少し予算をかけて折れ戸タイプにすると中の物が取り出しやすく、使い勝手が良くなるのでおすすめです。

 

◎和室全体を使い勝手の良い洋室へ

床、壁、天井、押し入れなど、和室を丸ごと完全に洋室に作り変えるリフォームです。費用:75~100万円程度、工程・手順:和室をDKとつないで洋室のLDKにすることも可能となってきます。使い勝手以上の「住み心地」まで変えることのできるリフォームです。

 

DIYでどこまでできる?

費用の節約のため、DIYでのリフォームを考えている方も多いと思います。では、一体どれくらいまでDIYできるのでしょうか。

 

◎壁と天井は比較的簡単

壁は壁紙が貼れる板壁ならば障子の張替え程度の手間で出来ますし、壁紙を貼るのが難しい砂壁の場合でも、市販の水性塗料で比較的簡単にリフォームが可能です。天井は壁紙を貼るだけでOK。ここまでは難易度は高くありません・

 

◎難易度の高い床張りは、全国床張り協会に依頼する

難易度が一気に上がるのは、畳からフローリングに変える「床張り」です。フローリング材を貼ること自体はさほど難しくないのですが、畳を外した後に他の部屋との床面の高さを合わせる下地木工事が難関なのです。そこで、床張りを学ぶ練習の場として自宅を提供することで低予算で床張りを手伝ってもらえるセミプロ集団、「全国床張り協会」に依頼することをおすすめします。床材の選び方や下地木工事を手伝ってもらえるので、拡大版DIYとしてリフォームを行うことができます。

 

「和室→洋室」からさらに「和モダン」というパターンも

和室から洋室のリフォームを行った後、最近人気のある「和モダン」風の部屋にリフォームするという手もあります。成功するポイントは、「洋室に少しだけ和のニュアンスを加える」ことです。例えば、フローリングに張り替えた床に、スタイリッシュなモダンカラー畳を1~2畳置いてみる。マグネットを敷く感覚で気軽に扱うことができ、シックな空間を演出できます。

 

ライフスタイルは変化する DIYの組み合わせがポイント

ライフスタイルは住む人の成長や流行によって変わっていきます。高い費用をかけて本格的なリフォームに挑戦するのももちろん良いのですが、自分で少し手を加えられるようにしておいたほうが、後々ライフスタイルが変わった時に再リフォームがしやすくなります。

おすすめは、プロに任せるリフォームとDIYを組み合わせること。床や押し入れの改造など、難易度の高い部分はプロに依頼して、壁や天井などの部分は自分でリフォームしてみてはいかがでしょうか?

皆さんが理想の快適空間を手に入れられますように…

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