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注目を集めるリノベーション物件!
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リノベーションとは「リフォーム」と「イノベーション」を組み合わせた造語です。
2010年の閣議決定で「新築住宅重視」から「既存住宅重視」の住宅政策に見直す方針が示されたことにより、ストック住宅をリノベーションして住むという文化が一般的に広がり始めていますが、そのメリットデメリットをきちんと理解しておくことが重要です。
リノベーションという言葉はよく耳にしますが、実は明確な定義はありません。
一般的には構造耐力上無くしても問題のない柱や壁を壊し、一度スケルトン状態にしてから建物全体を大掛かりな工事によって改修することをリノベーションと呼ぶことが多いです。
リノベーション=作り替えると考えておくと理解しやすいかもしれません。
マンションは配管を取り払うことはできませんが一戸建ての場合、配管や配線も撤去してしまうので、建物の躯体だけを残し、その中身になる間取りは制限の範囲内で自由に作り替えて自分の生活に合った快適な住空間を作ることができます。
リノベーションに明確な定義がないため、リフォームとリノベーションは何が違うの?と疑問に思う人も居ると思いますが、リノベーションは作り替えるのに対し、リフォームは破れたり変色したクロスを張り替えたり、洗面化粧台などの衛生設備を取り替えたりして「綺麗な状態に戻すこと」を指します。
よくチラシなどで「リフォーム済」という文言を見掛けたことがあると思いますが、これは間取りの変更などはなく、衛生設備の交換やクロスの張り替えが済んでいる状態を意味します。
近年はハウスメーカーですら建売用地を確保するのが大変で、通勤に便利な場所や駅から10分以内など、希望するエリアで物件を探してもそもそも物件がなかったり、予算オーバーで手が出せなかったりというのが大半です。
そんな状況なこともあり、リノベーション物件が今、とても人気です。
リノベーション住宅は工事範囲が建物全体に及ばないため新築住宅と比べて工事費が安く抑えられます。
目に見える部分は新品に生まれ変わるので、費用を抑えながらも新築と変わらない綺麗な状態の住まいを手に入れることができます。
また、こだわりを詰め込むことができるので同じ立地で似たような設備の新築住宅と比べても低価格であり、工期も短く済むためメリットが大きいと言えます。
リノベーション住宅の一番の楽しみは自分の好きな間取りに作り直せることです。
家族全員の洋服が収納できるウォークインクローゼットや書斎スペースが欲しい・木のぬくもり溢れる雰囲気の家にしたいなど、自分好みの住宅に変えられるので、こだわりが強い方にはオススメです。
新築同様の快適な住まいを低予算で手に入れることができるリノベーション住宅ですが、立地条件や建物の広さなどがクリアできていても建物自体に問題がある場合は注意が必要です。
築年数が古い物件だと構造耐力上、現在の基準をクリアできていない可能性があります。
建物の耐震強度の基準となる耐震基準は1981年6月1日以降に新耐震基準となりました。
建物に必要な耐震基準が以前のものとは異なり、更に強い耐震性が求められるようになりました。
1981年6月1日以前の旧耐震基準で建てられた住宅ですと耐震基準をクリアしていない可能性が高くなり、そうすると耐震性を強化させるための工事をしなければいけなくなるので追加で費用が発生します。
さらに、外観上はなんの問題も無いように見えてもスケルトンの状態にしてみて初めて分かることもあります。
実はシロアリの被害を受けていたり土台が腐っていたり建物を支える重要な部分で問題が見つかるというのは珍しい話ではありません。
このような場合柱や土台をやりかえる必要があるため大掛かりな工事が必要になり、追加費用が必要になってきます。
中古物件やリノベーション済の物件を購入する場合は戸建ての場合は特に新耐震基準の物件なのか・旧耐震の場合、補強工事は行っているのか、キッチンなどの水回りの衛生設備が交換されているからといって、配管まで交換されていないこともあるので一つ一つ細かく確認しておきましょう。
たとえリノベーションで新築のように綺麗な状態になったとしても建物自体は古いままです。
生活していると構造体を目にすることはほとんどないのでそのことを忘れてしまいがちですが、築年数が経っている建物にはメンテナンスが必要不可欠です。
建物の寿命を少しでも長く伸ばせるよう、定期的なメンテナンスを心掛けましょう!