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防犯対策は万全ですか?
カテゴリー:スタッフブログ

防犯性の高い鍵や監視カメラの性能が上がった現在も住宅を狙った侵入窃盗が毎年多く発生しています。
ガラスを破って窓から侵入といった犯行手口が多く、より防犯性の高い建物部品の取り付けを検討する必要もあります。
侵入手口のほか、侵入者の行動や心理をヒントに防犯対策を講じて安心で安全な住まいにしましょう。
■住宅の侵入窃盗、その手口は?
マンションなどの集合住宅はオートロックや防犯カメラといった防犯設備がある建物が年々増えています。
一方、戸建住宅の場合は玄関や窓のほか庭やガレージなど侵入経路が多く、防犯対策の取り組みには苦労されているのではないでしょうか。
実際、警視庁によると令和4年の侵入窃盗の認知件数は3万6588件で20年連続減少傾向にあるものの、一日あたり43件の住宅が被害に遭っているのです(´;ω;`)
発生場所の割合は「共同住宅」が11.1%なのに対し、「戸建住宅」が33%と最も多くを占めています。
侵入窃盗の侵入手口は共同住宅・戸建住宅ともに「無締り」が約半数を占め、日頃から出入口や窓には確実に施錠する習慣を身に付けておくことが大切です。
次いで多いのが「ガラス破り」「ドア錠破り」「合鍵」などです。
侵入口は「窓」「表出入口」がほとんどで侵入を防ぐには防犯性能が高い建物部品の取り付けを検討する必要があります。
■侵入させない防犯対策<防犯建物部品編>
◎ドアと錠
施錠式やツーアクション式など耐サムターン回し性能の高い「防犯サムターン」への交換を検討しましょう。
施錠部分のデッドボルトとストライクはバールなどを差し込んで受座をこじ破る手口に耐えるよう工夫されたものにし、シリンダーはピッキングに強い複雑な構造でドリル攻撃にも耐える強固なものに交換することを検討しましょう。
ドアの強度は金切りばさみなどで切り破られない材質を使うなど強固なつくりのものが有効です。
◎ガラス・窓サッシ・雨戸
「防犯ガラス」は強靭な中間膜(特殊フィルム)が内部に密着されているため通常のガラスに比べ、破壊されにくくなっています。
「防犯フィルム」もガラスに一枚全面張りすることで有効です。
防犯建物部品はサッシに「外れ止め」「ロック付クレセント錠」「補助錠」の取り付けや交換、雨戸やシャッターには「外れ止め」のほかレールの強化、材質が強化されたものに交換することを検討しましょう。
窓に取り付ける「面格子」は外されにくく、切断されにくいので防犯性が高くオススメです。
■侵入者の行動と心理を読み解く
狙われやすく、侵入されやすい住宅とは?
侵入窃盗をする者には、その行動と心理に特徴があります。
警視庁では、侵入窃盗の犯罪傾向を分かりやすくプロファイリングして注意を促しており、防犯対策のヒントにしましょう。
◎侵入者は下見をして留守を見抜く
侵入者は下見を行うことが多いといわれ、主に「庭木などの死角」「足場」「クレセント錠の位置」「犬の有無」などをチェックしています。
周辺の事情についても「駅に近いこと」「立ち話をしている人がいないこと」「通行人が少ないこと」などを確認していると考えられています。
留守を見抜く方法として最も多いのがインターホンの呼び出しです。
鳴って出ても誰も居ない場合は注意する必要があります。
◎侵入口は窓
最も多い侵入口は窓です。
侵入者はドライバー一本さえあれば窓ガラスを破り、手を差し込んでクレセント錠を外して侵入します。
◎侵入者の必需品
侵入被害を防止するための、いわゆる「ピッキング防止法」があります。
一定条件の工具などを正当な理由がなく隠し持っていることは法律違反となりますが、侵入者はこのような工具を持っていると考えられます。
実際の元泥棒に「侵入に手間取って諦める時間」について調査したところ「2分」が約17%、「2分を超え、5分以内」が約51%でした。
つまり、侵入に5分かかると侵入者の約7割が諦めることが分かりました。
◎じろじろと見られることを嫌う
侵入者は「近所付き合いがよく、連帯感がある住宅」というのを嫌います。
侵入犯罪者の約6割が「声を掛けられ諦めた」と答えています。
■侵入させない防犯対策
・玄関ドアや窓は侵入に「5分」耐えることができるような防犯性が高い建物部品や補助錠の取り付けなどをして、短時間でこじ開けられることを阻止しましょう。
不在にする時は雨戸などを閉め、少しでも侵入に時間をかけさせるようにしましょう。
・外出時に鍵を玄関先の植木鉢やポストに隠すことはそれ自体を侵入者が見ている可能性があるため危険です。
・郵便受けに新聞や手紙が溜まることがないように旅行などで留守にする場合は新聞を止めましょう。
・指定日以外にゴミが出ていると地域の連帯感が薄いと見なされ、侵入者に安心感を与えると考えられています。
・不審者を見掛けたら「何かご用ですか?」と声を掛けましょう。
侵入者は常に「もっとも簡単に侵入できる方法」を考え、手口を研究しています。
侵入者の出方や手口を知り、家の防犯対策に役立てましょう。
空き巣などの住宅を狙った侵入窃盗はいまだ多く発生しています。
住宅に侵入させないためには防犯性の高い建物部品の活用のほか、侵入者の行動や心理をヒントにした防犯対策が有効です。
とはいえ、万全な対策をしたのに侵入され、被害に遭うこともあるかもしれません。
新年度になり、新たな地で生活を始める人も多く、知らない顔が居ても気付きづらいこの時期に今一度、自宅の防犯対策について見直してみるべきかもしれません。