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いい家とは…

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住宅購入というのはかなり高額な買い物となります。

「どうせならいい家を買いたい」誰しもそう願うでしょう。

しかし、いい家だけでは定義が曖昧で結局答えが出せないまま住宅購入をする方が多いのも事実。

 

仮に注文住宅でご自身の希望を100%詰め込んだ家を新築したとします。

この家はいい家なのでしょうか?

有名な(少なくともそう信じた)建築家に設計を任せた結果とんでもない欠陥住宅だったというのは実際にある話です。

 

今回は、いい家なるものは存在しないということを前提に、良い住宅購入とは何かについてお話しします。

 

木造?RC?どの工法が良いかの定義

家の性質を指し示すものとして工法は無視できません。

大きく分類すると、木材在来工法、木材2×4工法、RC造、SRC造、軽量鉄骨造、鉄骨造などが挙げられます。

それでは一番良い工法はどれでしょうか?

日本に一番多いのが木造だから木造が良いのでしょうか?

マンションはRC造が中心だからRC造が良いのでしょうか?

こういうことを書くとそれぞれを専門にしている方から木造の良い点、RC造が良い点などがたくさん出てきます。

 

語弊を恐れずに結論を述べると一番良い工法なんてものは存在しません。

それぞれに工法の持つメリットがあり、また、どの工法にもデメリットが存在するからです。

 

余談になりますが、どれが一番良いか?という判断基準は、事業者による情報誘導に嵌る恐れがあるので気を付けたいところですが、そんな当たり障りない回答は面白くないので個人的な意見を述べたいと思います。

 

まずマンションですが、工法を指定して建築することは、現実的にほぼ無理に等しいのでマンションを検討される場合はあまり工法を気にしなくても大丈夫だと思います。

制震・免震構造や基礎の構造など気にすれば気になることはありますが、どれだけ地盤を気にして建築されていても液状化は起きてみないと分からないですし、制震構造のマンションを買いたい!と言ってもそれを狙って買うことは現実的ではないからです。

 

次に一戸建てですが、これは全国のビルダーさんから文句が殺到しそうですが、私個人としては木材在来工法が一番無難だと思います。

理由は明白で、存在数が最も多く、取り扱うことができる工務店・リフォーム会社が多いため、結果的に費用が安くなるからです。

※木造在来工法が取り扱えない事業者は工務店・リフォーム会社と名乗らないほうがいいくらい一般的な工法です。

 

一戸建てのRC造や鉄骨造の住宅を購入した場合、キッチンやお風呂など住宅設備交換程度なら問題ないのですが、住宅性能にかかる部分に支障が出た場合、その改修工事を取り扱える事業者やはかなり少なく、結果的に高額になります。

地震・土砂災害・水害・火災など住宅に関係する災害を想定すると、私の家は絶対大丈夫と言い切れる家は存在しません。

 

いざという時に全壊を免れ、軽微な損傷で済んだはずなのに、改修費用が思ったよりも高額になることが想定されます。

また、実際に被災しなくても建築基準法は大きな災害の教訓を踏まえて年々改正されるので、新しい基準に適合させようとしたときに多額の費用がかかってしまいます。

 

建物の維持管理や性能調査の方法も木造住宅とは異なるので、その工法に詳しい方でないと適切な維持・保全を判断することが難しく、結果的に新築時に携わった住宅メーカーにずっと囲われてしまうことも想定されます。

 

機能性に優れた家がいい家なのか?

住宅に機能性を求めるのも少し危険です。

住宅メーカーのホームページや新築のパンフレットなどを見るとよく分かるのですが、建物構造のメリットと単なる住宅設備のPRが混ざって紹介されることが多いからです。

また、住んでみて快適だ、使ってみて便利だというのは家の場合は間取りや広さの影響が多く、結局のところ広ければ広いほどよい、使い勝手はリフォームでなんとかするという身も蓋もない意見となってしまうのです。

 

東京都が設置に前向きな太陽光発電も設置コストがまだまだ高く、機器の耐用年数などネガティブな意見も多いのでまだまだ発展途上と言えるでしょう。

中古で購入した戸建にたまたま設置されていたらラッキーですが無くてはならないと言えるほどのものではないです。

その他、断熱性能や家の気密性を訴える事業者もいますが、住んでいる地域によって優先度が異なり、光熱費が安くなることを売りにしている事業者が多いですが、言い換えると光熱費が安くならなくても良ければ住むことはできます。

 

昭和から平成にかけて住宅分野においても技術が確実に進歩していますが、これがないと困る、不便だといえるようなイノベーションはそれほど多くはありません。

 

住宅の機能性は、事業者が積極的にPRするポイントなので、気になっている方は事業者の提案を聞いたり住宅業界でない人の意見をあえて聞いてみたり多角的に情報を拾ったほうが良いでしょう。

特に、もう少し、予算をかければ〇〇できるという甘い言葉には乗せられないようにしましょう。

 

住んでいる地域が良い

住宅購入は土地と建物の購入です。

当然ながらどの街を選ぶかというのはいい家かどうかの判断に大きく影響します。

仮に大富豪が建てるような豪邸だったとしても周りに人がほとんど住んでいないような過疎地では不便で仕方ありません。

また、どれだけお得な物件だったとしても土砂災害危険区域内や津波警戒区域の物件は一度災害に見舞われると途端にいい家ではなくなります。

 

ソフト面でいうとUR賃貸のCMのようにいろんな世代が共生している街は良い街と言えますし、都心部の住宅街のように近所付き合いがほとんどない生活は決して良い状態とは言えません。

ただ、田舎は過干渉という意見もあるのでソフト面での判断は人によるものが多く〇〇だから良い街だ!という理由にするのは難しいと思います。

 

住宅は結局のところ箱でしかない

これまで記載してきたように〇〇だからいい家だという明確なものはありません。

結局のところ、どんなに優れた住宅でもその空間をどのように活かすかは住んでいる人によるので、愛着を持って家を育てていくことができるのがいい家に欠かせない要素とも言えるでしょう。

 

そういった観点で見ると、住宅というのはただの箱でしかないので特定の使い方しか適さない尖った設計の住宅よりも、汎用性に優れた家のほうがいい家に育つ可能性が高いです。

後からどうしようもない要素として「広さ」がありますので普段の間取りの家の中からなるべく広いものを選択するのが失敗が少ないように思います。

 

住宅業界で「住宅は3回建てないと理想の家にならない」と言われることがあります。

何が自分にとって、あるいは家族にとって最適なのかは住んでみないと分からないことも多いのです。

これから家を買う方にとっては「失敗したらどうしよう」「悪い家だったらどうしよう」と心配になるかもしれません。

 

冒頭にいい家というのは存在しないと申し上げましたが実は一つだけあります。

それは「資産価値が下がりにくい家」は「いい家」だということです。

その家は、機能性や居住快適性などで家族を幸せにするのではなく、将来、資金面で家族を守ってくれる存在となります。

 

自分や家族には合わない家でも、誰かにとってはいい家である可能性は大いにあります。

住んでみて合わない家だと分かったら売却してもう一度買うことができれば、そんなに恐れることはないです(笑)

 

新築ではなく中古住宅を選択する、家に機能性を過剰に期待しない、人が集まる街を選ぶなど、資産価値が下がりにくい家を買うにはいくつか条件があります。

大切なのは、住宅そのものではなく家の買い方です。

買い方さえ間違わなければ失敗はリカバーできます。

 

住宅の購入・売却・住み替えに関してお悩みがありましたら是非弊社までご相談ください♪

 

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